中央愛児園は児童福祉法に基づく児童発達支援センターです
中央愛児園のご紹介
0歳から6歳(未就学児童)までのダウン症、発達障害などの障害のある子どもを対象に、 保育の中で 様々な生活習慣を身に付ける訓練をはじめ、運動遊び、描画、戸外遊びなどの課題遊びや自由遊びの外、音楽療法や水泳指導などを取り入れて、生活経験を豊かにし、自主性を養い、同年代の友達との協調性を育むことを指導目標としています。
中央愛児園では、保護者同伴で通園していただき、保護者も一緒に保育と個別指導に参加していただいています。
また、保護者が用事(通院・学校のこと・リフレッシュなど)を済ませたい時などは、中央愛児園で園児をお預りする「一時預かり」を実施しています。
集団保育による発達支援 | |||||||||
[年齢別グループ] 通園児グループ 0~3歳までの通園グループ(週2~5日) 併用児グループ 3~5歳児で保育所等と併用して通園するグループ(週1日) 〇 毎日の課題保育 着脱、食事、排せつの自立を目指していきます。また、運動や制作等を集団で行います。 〇 給食 保育士・OT・STが園児の口腔機能の発達段階に合わせたアドバイスします。 〇 音楽療法(月2回) 音楽を通して、親子の愛着形成を促していきます。活動を楽しみながら友達との コミュニケーションがとれるようにします。 〇 水泳指導 親子ともに水に慣れ親しみ、身体を動かす楽しさを知ること、スキンシップを図り、より良い親子関係を築いていきます。 | |||||||||
個別指導による専門的支援 | |||||||||
集団保育と併せて、日常生活の基本動作の習得を個別指導で行います。 〇 PT(理学療法) 寝返り、座る、四つ這い、立つ、歩くなどの姿勢・運動面の発達を促していきます。 〇 OT(作業療法) 姿勢、運動面、手の機能、感覚機能の発達を、遊びを通じて促していきます。 〇 ST(言語聴覚療法) ことばの基礎となる、他者とのやりとりをする力を育みます。 〇 心理指導 年に一度発達検査を行い、それに基づき認知(気づく力、考える力、判断する力)の発達を促します。 | |||||||||
通園利用の費用
国の障害福祉サービス制度が適用され、費用の自己負担は1割(食費を除く)で、さらに世帯の所得や自治体によって減額措置があります。
児童発達支援の目標
次のような目標を持って、園児一人一人の状況に合わせ児童発達支援計画を作成し、療育指導にあたります。
身体を使ってたくさん遊び、基礎的な運動能力を伸ばす。
手指を使った遊びを経験する中で、五感を育てる。
のびのびと遊び、情緒の安定した意欲的な子どもに育つ。
社会性や集団生活のルールを身につける。
他者とのコミュニケーションをとる力を育てる。
食事・排泄・着脱など基本的生活習慣を身につけ、身のまわりのことをひとりでできるようにする。
保育の内容
日々の保育の中で、生活習慣をはじめ、運動あそび(マラソン・動物の行進・体操)、お集まり(朝・帰りのあいさつ)、自由遊び等のいろいろな活動、運動会などの園内行事・プールなど、より広い経験をしながら一人一人の全体的な発達を促します。
中央愛児園の一日の流れ
登 園 |
手洗い・うがい、検温、着替え、朝のマラソン(動物の行進や体操)、朝のあいさつ(今日は何日?、お天気は?、手遊び歌など) |
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午 前 | 課題保育( 描画、感触遊び、運動遊び、音楽遊び、散歩、水遊びなど ) 音楽療法( 月2回 ) | ||
午 後 | 昼食、歯磨き、自由遊び、親子でふれあい遊び、水泳指導( 月3~4回 ) | ||
降 園 | お片づけ、着替え、帰りのあいさつ |
中央愛児園の行事
月間行事 |
お誕生日会、保護者研修会、防災・避難訓練 など |
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年間行事 | お花見、春と秋の遠足(動物園、いも掘り等)、夏祭り、 運動会、保護者参観、卒園式 など |
保育グループ
保育の目標を明確にし、よりきめ細やかな発達支援を行うため、以下の小人数グループに分かれて保育(遊び・課題など)を行います。
グループ名 |
対象児 |
グループ名 |
対象児 |
ひよこG |
0歳通園児 |
コアラG |
3歳併用児 |
りす G | 1歳児通園児及び併用児 | パンダG | 4歳併用児 |
うさぎG | 2歳児通園児及び併用児 | キリンG | 5歳併用児 |
こぐまG | 3~5歳通園児 | カンガルーG | PT卒業した 3~5歳児 但し5歳児は通園児のみ |
年齢 :4月1日現在の年齢
併用児:保育所及び幼稚園 通園児童
音楽療法の特色
音楽の特性を活かし、歌う、楽器演奏、身体運動などを通して、聴覚、視覚、感覚刺激の受容から、母と子の愛着関係を促します。また、いろいろな活動を楽しみながら、行動のコントロールを促し、コミュニケーションや社会性の基礎を築きます。
※中央愛児園で音楽療法をご担当いただいている宍戸幽香里先生がこのたび、ご自身が40年以上かけて取り組んでこられた音楽療法を豊富な事例等で紹介する実践書 「 障害児者の音楽療法 」を出版されました。
出版社 百年書房 東京都墨田区緑1-13-2 山崎ビル201
電話03-6666-9594 FAX03(6666)9433
近くの書店・アマゾン等で注文可能です。
水泳指導の特色
親子共に水に慣れ親しみ、スキンシップを図ることでより良い母子関係を築いていきます。
また、公共の場や集団による指導の中で社会性を学んでいきます。
身体を動かす楽しさを知ること、水中での自発的な全身運動により、運動機能の発達を促すことや、呼吸・循環機能を高めていきます。
年間を通じて参加することにより、体力増進につながります。
摂食指導(給食)の特色
月・水・木・金の週4日は給食 があり、保育士等が摂食指導します。
園児それぞれの口腔機能の発達段階に合わせた食形態を提供します。
給食は、アレルギーの少ない食材を使います。
(代替食は提供できませんが除去食を提供します。)
保 育 予 定 表 ・ 献 立 表 ( 2024年 12月 分 )
2024-11-25
指 導 予 定 表 ( 2024 年 12月 分 )
中央愛児園 2024年 12月「指導予定表」 (2024-11-20 ・ 275KB) ※「指導予定表」を開く際には、PASSWORD が必要です。 |
中央愛児園 児童発達支援自己評価実施及び公表のお知らせ
2024-11-26
中央愛児園 前園長 原美智子氏が厚生労働大臣表彰を受賞しました。
2021年12月9日、当財団 中央愛児園 前園長 原美智子氏が、障害者更生援護功労者として厚生労働大臣表彰を受賞しました。
原美智子氏は、1967年東京女子医科大学医学部卒業、小児科医、同大学小児科助手、助教授を経て1992年群馬大学教育学部教授に就任。群馬医療腹話術研究会を立ち上げ、発達障害児等とのコミュニケーションや心理ケアに関し研究・普及活動を開始しました。その後日本パペットセラピー学会に発展させ、現在まで理事長として活動されております。
2011年4月から2017年3月までは、(福)全国心身障害児福祉財団理事・中央愛児園長として活動され、2017年4月からは同財団理事・診療統括医としても就学前の障害児療育の第一線で活動されております。
こうした事が評価され、今回の受賞となりました。
中央愛児園 前々園長 峯島紀子氏が厚生労働大臣表彰を受賞しました
2016年12月6日、当財団 中央愛児園 前園長 峯島紀子氏が、障害者更生援護功労者として厚生労働大臣表彰を受賞しました。
峯島紀子氏は、日本大学医学部卒業後、アメリカ留学(ミネソタ大学)。昭和58年に中央愛児園園長に就任。当時、ダウン症児早期療育の重要性が認識されていたが、体系的な療育方法が確立されていなかった状況の中、小児科医として理学療法、言語療法、心理指導に加え、音楽療法や水泳訓練をも組み合わせて専門職種のチームによる早期支援療育プログラムを確立し、併せて子の障害の受容に戸惑う両親の支援も行ってきました。
また、地域の障害児におもちゃを提供し、共に遊び触れ合うおもちゃ図書館を愛児園に開設するとともに、おもちゃの図書館全国連絡会理事としてボランティアの育成に尽力してきました。
こうした事が評価され、今回の受賞となりました。